先日もやい工藝を訪ねた際、正面にいろは窯の器が並んでいました。
作り手は服部日出夫さん。
浜田庄司、河井寛次郎という民芸派巨匠に教えを受け、丹波立杭焼(兵庫県)の近代化に取り組み再興した奥田康博氏に18歳で弟子として入門、二十余年にわたって奥田氏を手伝い支えた地元出身の陶工が、 服部日出夫さんです。 服部さんは堅実な職人として名を馳せました。長年の修行の後独立し、1991(平成3)年に「いろは窯」を設けました。師匠譲りの成形と釉薬へのこだわり、絵付けの美しさが特徴です。
今回の釉薬の色がとても綺麗だったので、いくつかご紹介します。
呉須の色が美しい小鉢です。
面取湯呑みは軽くてとても使いやすそうです。のっぺりとした青の時もあるのですが、透明感のある良い青でした。
もう少し深い青のお皿もありました。縁の鉄釉とのコントラストがとても良いですね。
流れるように描かれた線が美しい鉢。肉じゃがの色が映えそうです。
moyaisには現在丼と湯呑みしかありませんが、どちらも形がとても綺麗で、轆轤の技術の高さが写真を見るだけでもよく分かります。
今後呉須一色のものも仕入れていきたいと思います。