半年ぶりに秋田・星耕硝子よりガラスのうつわが届きました。
星耕硝子は伊藤嘉輝(いとうよしてる)さん、亜紀さんご夫妻で運営されている吹きガラスの工房です。吹き手はご主人の嘉輝さん。作家としてよりも職人として製作に取り組む伊藤さんは民藝としてのガラス工芸を担う職人の一人です。
嘉輝さんと亜紀さんが目指しているのは暮らしに寄り添うガラス。ワイングラスやシャンパングラスというと華奢で特別な時にしか使わないイメージですが、星耕硝子のグラスは素朴でシンプルな普段から使えるものばかりです。1日に制作できるのは多くても20~30個程度。機械で大量に生産されるガラスとは全く異なる、あたたかさを感じられるガラスです。
上の写真のモールグラスは久しぶりに注文した”飾らないコップ”。やや小さめなので来客時などにも使いやすく、口当たりのまろやかなグラスです。
はじめて注文したシャンパングラス。全体の形がとても綺麗で足の部分の色も素敵です。
この蓋物は「ウルカ壷型」。ウルカ壷とは小鹿田焼で知られる大分県の日田周辺でかつて作られていた鮎の内臓の塩漬けを保存するための小さな壷。小鹿田焼では昔からウルカ壷が作られていました。その形にヒントを得て作られたのがこちらの蓋物。民藝の精神を大切にし、陶器とガラスという素材の違いにこだわらず自由に美しいものを作る伊藤さんならではの形です。
深みのある紫がお花や植物を引き立てる、八角の一輪挿し。手仕事の良さがそのまま伝わってくるような誠実で素直なガラスです。
他にもいろいろなガラスのうつわが入荷しました。この機会にぜひご覧ください。